雨恋 ーアマゴイー
窓の外を見てみると
雨はもう降っていなくて
少し重い雲が浮かんでいた。

暗くなり始めた空に
寂しさを感じた。




「―はぁ…」

私しか居なくなった部屋は、溜め息が大きいという錯覚をおこさせた。



もう、7時を過ぎる頃。

いつもなら、そろそろ家族が帰ってくるはず。



でも、今日は帰ってこない。


それだけで、人恋しくなるのは
こんなに寂しい天気のせい。
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