雨恋 ーアマゴイー
未だ淡々と降る雨に
少し苛立ちながらも、
財布をポケットの中でいじりながら、
あたしはコンビニ前で
傘を閉じた。


「いらっしゃいませ!」

ドアが開くと同時に
ムカつくぐらいに明るい声を聞き流し、
何となくアイスコーナーへ向かった。


今日は暑いし、
これからも暑くなるだろうから、アイスだけで良いか…。
お金もそこまで持ってないし。


あたしは、
ジャリジャリくんと
チョコモナカジャンプを
左手に、
女のアルバイト店員のレジへ足を運んだ。
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