雨恋 ーアマゴイー
コンビニの前にある傘置きから、ピンクと黒のドット柄の傘をとり、
ぼわっ。と開く。

まだ新しい傘だから、
骨組みはさびれていない。
だから、余り不快になることは無い。



「……―。」

小さな水溜まりを
越えたり踏んだり…。

スニーカーには、
少し水が染みて冷たかった。

でもまぁ。
誰かに会うわけでもないし、気にしないで良いや。




…―そんな事を考えていると、いつのまにか
自宅の前にいた。

あたしは、右ポケから
鍵をだしながら、
玄関へ向かう。


やがて、鍵を開け終わり
傘を閉じてから
いつものように
リビングへ向かう。
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