その手の中に


鏡夜「こら!部屋に風まわんないだろ!
そこらへん座っとけ。」

鏡夜はそう言って


私をベッドに座らせると


クーラーの前に立ち、

両手を上に向けて思いっきり広げた。



私「おいコラ細マッチョ。」


鏡夜「なんだよ太マッチョ。」


私「人に注意しといてなに堂々とクーラーの前
立ってんだよハゲマッチョ。」



鏡夜「お客様に対して
それはないだろバカマッチョ。
てかハゲてねーし。」



私「てかそもそもマッチョじゃねえし。」

鏡夜「てか言い出したのお前だし。」

私「言わせたのは……」



………とにかく!!!!


こうして部屋も涼しくなり



ガリ○リくん勝負も終わった。

私はベッドで鏡夜の背中を枕にして

まったりしていた。


鏡夜「あ」

思い出したように鏡夜が言う。




「旅行しね?」


は?


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