君がくれたもの。
「あんたってこは!私が居ない事をいいことに!学校サボるなんて最低よ!」


「お母さん、あのね!」


「言い訳なんてききたくないわ!あんた、お母さんの苦労知っててそんなことしてるの?世の中お金がすべてなのよ!あんたみたいに学校サボってろくでもない高校にしか行けなくなって、おちこぼれたらお母さん一生楽できないじゃない!」


ストレスが溜まってるせいもありお母さんヒステリックになっていた。


「あんたみたいなやつはいいところに就職できないのよ!世の中甘く見るんじゃないわよ!こんな子に育つなんて…私の苦労はなんだったの?あんたなんか産まなきゃ良かった!」


…。


耳を疑った


ーー産まなきゃよかった。


いま…そう言ったよね?


頬に涙が伝うのが分かった。


「なんもわかってないのはお母さんだよ。私の気持ちもしらないくせに!話も聞いてくれないじゃない!あたしだって生まれたくなんかなかった!」


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