君がくれたもの。
めぐみさんは本当の息子のように僕を可愛がってくれた。


通院も嫌な顔一つせず付き添ってくれた。


僕が6才のときめぐみさんが妊娠した。


僕は素直に嬉しかった。弟ができるんだって。


でも。弟が生まれてからめぐみさんは僕に冷たくなった。


親ってやっぱ、本当の子供がどうしてもかわいいんだなって思ったよ。


めぐみさんは弟につきっきりでお見舞いにもきてくれなくなった。


お父さんもめぐみさんと新しい弟と幸せに生活して


僕の存在なんて忘れているようだった。
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