君がくれたもの。
「うん。わかった。いってらっしゃい。」


今日は誕生日なのに。


お母さんは私の誕生日も覚えていないの?


仕事一筋のお母さん。


でも、女で一つで育ててくれているから文句なんて言えない。


不意に虚しさがこみ上げてきた。


「っっ。」


またやってしまった。
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