君がくれたもの。
かわいいメロディとともに回るメリーゴーランド。


白い馬にのったソラは白馬の王子様。この言葉が似合うほどかっこよかった。


「たのしいねー!」


遊園地に来てどれくらいたったのだろうか。


「のんちゃん、おなかすかない?」


「あっ!もう1時なんだ!楽しくって時間立つのわからないなぁ~。おなかすいたね!」


「ぼくもおなかすいた。お昼どこでたべる?」


そういってパンフレットに目を通すソラ。


「あっ!あの、そら!」



「ん?どうしたの?」


「お昼…なんだけど…お弁当…作ってきたんだ…」


「え!本当に?」


ぱっと眩しい笑顔になるそら。


…だから、その笑顔反則だよ…




私たちは遊園地のベンチに腰掛け、お弁当を広げた。


「わあ!すごいねのんちゃん!めっちゃおいしそう!」


子どものようにはしゃぐそら。


「味は保障できないけど…どうぞ!」


「いただきます!」



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