君がくれたもの。
卵焼きをつまんで、パクッとくちにいれるそら。


…口に合うかな


…まずいっていわれないかな


私の心はバクバクいっていた。


「のんちゃん!すっごく美味しいよ!」


「本当に?」


うれしそうに食べてくれるそら。


よかったあ…


こんなに喜んでくれてすごい嬉しかった。


「こんな美味しいのはじめてたべた!」



「いや!それは大袈裟だよ…」


「本当だよ。僕、今まで病院食位しか食べたことないから」

当たり前のようにいうそらに胸が痛んだ。


そっか…そらずっと入院してるんだもんね。


「なら、私が食べたいときいつでもつくってあげるよ!」


「本当に?のんちゃんが僕のお嫁さんになったら毎日こんな美味しい料理が食べられるんだろうなぁ」


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