君がくれたもの。
「ほらね?死ぬ勇気なんてないじゃん。ただ辛くて逃げたしたいだけでしょ。」


「え?」


まるで心を読まれたようだった。


「僕、片桐ソラっていうんだ。15歳。君は?」


「柏木希。私も15歳。あ、違う16歳だ。」


「誕生日?」


「うん。そうなの。」


「そっか。おめでとう!よろしく!のんちゃん!」


そういって太陽のような笑顔を見せてくれた貴方。


私はあの日のことを一度たりとも忘れたことなんてないよ。


ーねぇ、ソラ。私達がこうやって出会ったのも

きっと運命だったのかな?

< 9 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop