卒業 ―ずっと、一緒だよ―
放課後の教室。
莉絵と二人きり。
「――ごめんね、莉絵…。」
「――いいよ、理緒。大丈夫だよ。」
お互いに、顔を見ることはできなかった。
沈黙が流れる。
莉絵なら、きっと、私に駆け寄り私をかばってくれただろう。
でも、私は…。
「理緒、無理しなくていいよ。私は平気だから。」
どうしていいか分からずに、ただ差し出した私の手を、莉絵は握った。
「理緒は私の、たったひとりの友達…一緒にがんばろうね。」
莉絵と二人きり。
「――ごめんね、莉絵…。」
「――いいよ、理緒。大丈夫だよ。」
お互いに、顔を見ることはできなかった。
沈黙が流れる。
莉絵なら、きっと、私に駆け寄り私をかばってくれただろう。
でも、私は…。
「理緒、無理しなくていいよ。私は平気だから。」
どうしていいか分からずに、ただ差し出した私の手を、莉絵は握った。
「理緒は私の、たったひとりの友達…一緒にがんばろうね。」