卒業 ―ずっと、一緒だよ―

『本当のこと』―Ⅱ

ケータイ小説は、続いた。

《意地悪な子が、次に狙ったのは私だった。

私の友達にしたのと同じことを、私がされるようになった。

でも、それでもいいと思っていたんだ。

そのおかげで、私の友達は解放されたみたいだったから。

そのために、私は我慢していた。

学校も、休んだりしなかった。

ずっと一緒に。そう約束した。

友達を、ひとりにさせたくなかったから。

――そんな、ある日…》
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