卒業 ―ずっと、一緒だよ―
私の方が、きっとおびえていた…。
私が立っているのは、莉絵でなく阿美の側で。
莉絵は、恐れと不安の混じった目で、私と阿美を見ていた。
すると。
突然、阿美の手が、私のカバンを奪った。
「やめてよ!」
そう言ったのは莉絵だった。
震えている声。莉絵だって怖いのに。
阿美は、私のカバンを開けると、手を突っ込んで何かを取り出した。
私が立っているのは、莉絵でなく阿美の側で。
莉絵は、恐れと不安の混じった目で、私と阿美を見ていた。
すると。
突然、阿美の手が、私のカバンを奪った。
「やめてよ!」
そう言ったのは莉絵だった。
震えている声。莉絵だって怖いのに。
阿美は、私のカバンを開けると、手を突っ込んで何かを取り出した。