卒業 ―ずっと、一緒だよ―
どうしよう…。
お財布のときよりも、私はうろたえていた。
「どこ行ったのかな? 鳴らしてみようか。」
阿美は、自分の携帯を取り出して開いた。
そのとき…視界の上の方で、何かが光った。
旧校舎の屋上近くに、青白い光。
点滅するそれは、多分…。
「良かったね、ちゃんと見つかって。――取ってきなよ、莉絵。」
お財布のときよりも、私はうろたえていた。
「どこ行ったのかな? 鳴らしてみようか。」
阿美は、自分の携帯を取り出して開いた。
そのとき…視界の上の方で、何かが光った。
旧校舎の屋上近くに、青白い光。
点滅するそれは、多分…。
「良かったね、ちゃんと見つかって。――取ってきなよ、莉絵。」