卒業 ―ずっと、一緒だよ―

『本当のこと』―Ⅳ

《投げられた携帯電話は、旧校舎の上の方で光っていた。

多分、雨どいにひっかかったのだろう。

屋上に上がれば、手が届くはずだ。

私は、今度は非常階段を駆け上がった。

そして、本当は上がってはいけない屋上に這い上がった。》
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