卒業 ―ずっと、一緒だよ―
学校は臨時休校だった。

つけっぱなしのTVの前に座り込んで、私はニュースばかり見ていた。

そんな大きな扱いじゃないけど、ニュース番組があるたびに、この事件のことが触れられる。

――私の名前が、出ませんように…。

私は、そんなことばかり考えていた。

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