卒業 ―ずっと、一緒だよ―

始まり

…ケータイ小説は、そこで途切れていた。

というのは…「完結」の表示がなかったからだ。
最終更新日も、最近の日付。

誰かが、今も、これを書いている。

誰…?

はっと気付く。

携帯電話のことは、どのニュースでも言われたことがなかった。

それを知っている。

莉絵本人と、私と、阿美とその仲間。

誰が…?

阿美がそんなの書くはずないし…

…まさか…
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