運命‐サダメ‐
腕を組んで、頬を膨らませて怒っていた。
鈴奈とは、家を出てから一切連絡を取っていなかった。
だから、私がどこにいるかも知らなかった。
もちろん、おばさんにある程度のことは聞いていたと思うけど。
「まぁ、あれだけ監視されていたら、逃げたくなる気持ちも分かるけどね」
その時の状況を、1番身近で見ていた鈴奈は、刑事が大嫌いだ。
私だって、同じ気持ちではある。
「さぁ、鈴奈に千紗ちゃん、ご飯にしましょう」