運命‐ｻﾀﾞﾒ‐

＊久しぶりの再会

複雑な幸せを抱いている私に、おばさんが真剣な表情をして言った。




「千紗ちゃん、明日、刑事さんが来るから。
よろしくね……」




その言葉に、私の体がビクッと反応する。


一瞬、忘れていた。

こんな幸せに浸っている場合ではなかったんだ。


何の目的で、私に逢いたいのか分からない。

予測することも出来ない。


だけど、上手く切り抜けないと。

何を言われても、しらを切る。