運命‐サダメ‐



だからだろうか。


隣にいない今、彼は何を想って、何を考えているのだろう。


そんなことを考えてしまう。


電話して、声が聞きたくなる。


声を聞いて、勇気をもらい落ち着きたい。


明日のことは、凄く不安だから。



だけど、そんなに甘える訳にはいかない。


甘えすぎて、彼に重荷に思われるのは嫌だから。


それが、何より怖いことだから。



そんな色々の想いを抱えたまま、夜が更けた。




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