運命‐サダメ‐
私の心の声が漏れてしまったのかと思った。
だけど、これを言ったのは鈴奈だった。
千夏姉が死んだあの日以降、鈴奈か1番嫌いなのは、警察の人間だった。
人の話しもロクに聞かず、一定の期間しか真剣に取り組んでいない。
その上、最初に疑われたのは家族だった。
だから、嫌いだと。
そんな警察だから、両親まで殺されたんだと、以前言っていたことがある。
興奮気味に言った鈴奈の目には、涙がたまっていた。