運命‐サダメ‐
☆Episode.6
*確信にせまる名前
刑事は、私の一言と表情を見てから、ため息を一つ吐いて話し出した。
「それでは、本題に入ります。
あなた方は、月島彰吾と言う青年をご存じですか?」
刑事から発せられた名前に、私の心臓は勢いよく跳ねた。
私は、彼の名字を知らない。
言われなかったし、聞くこともなかった。
だから、本人か分からない。
けれど、最初から“彰吾”と言う名前か出てくるとは思わなかった。
でも、それを悟られる訳にはいかない。