運命‐サダメ‐



心の中を見透かそうとする刑事の目。

嫌な感じがする視線。

私が押し込んだものを、見抜こうとする。

それを、必死に押し戻す私は、刑事に負けじと視線をそらさない。




「その青年は、今回の重要参考人というところです」



「重要、参考人……?」




それは、事件に関わっていると思っているということ。

または、情報を持っていると思っている。

イヤ、どこか確信を持っているんだ。




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