運命‐サダメ‐
私が留学する時だ。
喜ぶより、ほっと安心した表情を見せた。
その表情に、少しだけ違和感を感じた。
千夏姉の疲れ切った顔に、ほっとした表情。
あきらかに変なのに、理由を聞いても首を振るだけ。
彼氏と喧嘩でもしたのかなと、ずっと思っていた。
だけど、違っていたんだ。
どうして、今まで気付いてあげられなかったのだろう。
1番近くにいたはずなのに。
「何で、今まで動機が分からなかったんですか?」