運命‐サダメ‐
☆Episode.7
*終わりまでの足音
私は、わざと早くに起きた。
「お世話になりました」
おばさんに一言、お礼をする。
「こんなに早く帰らなくてもいいのにー」
「そうだよ。
もう少し、ゆっくりしていけばいいのにさ」
鈴奈もおばさんと一緒になって、引き止めようとする。
「ごめんね。明日から仕事だから」
そう言って、玄関へ向かう。
仕事も本当のこと。
だけど、最大の理由は、刑事。
おそらくあるであろう、刑事の追跡。