運命‐サダメ‐



「じゃあ、今から警察に……!」




そう言ったとたん、また首筋が冷たくなるのを感じた。




「やっ……」




首筋をキスと共に、舌で舐められた。




「そう簡単に逃すと思う?」




完全に、悪役のセリフだ。


イヤ、人を殺しているんだから悪なんだけど。


それに、簡単に逃れられるとは思っていない。



これは、忠告のつもりなんだろうか。


それともただ、面白がっているだけなんだろうか。




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