運命‐サダメ‐
それに混じり、悲鳴も聞こえる。
ここは、駅の裏通りにあるため、人通りは多い。
何事かと思い外を見ると、
レンタカー店から道路に出ようとした車が、大きな炎に包まれて燃えていた。
その車は間違いなく、さっき洗車されていた車だった。
店長には悪いと思うけど、お兄さんが一緒じゃなくて良かったと安堵した。
いつの間にか、他の従業員も外に出て来ていた。
全員が泣きそうで、不安そうな表情をしていた。
野次馬も集まって来た。