運命‐サダメ‐



そんな私に、彼は口に人差し指をたてて、「シー」と言った。



周りも賑やかだから、多少声を出したって大丈夫だと思った。


だけど、気付いたら人気のないところへ入って来ていた。



そして、やっと気付いた。

彼はあの、怪しいグループをつけて来たことに。



でも、あとをつける理由が分からない。


知り合いだろうか。


イヤ、知り合いならこんなにコソコソしていないと思う。


女に興味があった?


それなら私は邪魔者になると思う。




< 40 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop