運命‐サダメ‐
そんな素顔を知れば知るほど、危険だと分かっていながらも、離れることが出来なかった。
イヤ、今でも心は拒否している。
でも彼の言う通り、体は正直だった。
全てが知りたくて、全てが欲しい。
そんな想いが体を支配していた。
だけど、この想いは言えない。
正直に伝えることは出来ない。
なぜなら、自分自身も戸惑っているから。
そして私は、“共犯者”でしかないのだから。
伝えた時点で、この関係は崩れてしまう。