運命‐サダメ‐
☆Episode.3
*記憶のカケラ
無言のまま、今はまだ明るい街中を通り抜け、1つのマンションの前で停まった。
ここが、彼の家なんだろう。
駐車場に車を停めたから。
そして、私の方を向いてあごを突き出す。
無言のまま、表情だけで 降りろ と合図する。
マンションの入口にはセキュリティがあって、暗証番号を入力するようになっていた。
慣れたように入って行った先にはエレベーターもあって、ちょっと高級マンションじゃないかと思った。