運命‐サダメ‐
「5年前、オレが22歳の時、高校から付き合っていた彼女にプロポーズをしてOKをもらった。
そして、結婚の準備を始めた。
全部が初めてのことで、2人で慌ただしく過ごしていたけど、幸せだった」
幸せそうに話す彼の表情を見て、少しだけイラッときた。
死んでもなお、彼の心には彼女がいるんだと思い知らされた様な気がするから。
だけど次の瞬間、彼の表情は変わった。
「だけど、結婚式前日……
明日、永遠の愛を誓うはずだったのに、永遠の別れが訪れた。
それも、オレの目の前で!」