運命‐サダメ‐
彼は、確信犯じゃないかと思う。
逆らえないの分かっていてやっているって。
そう思っている間に、彼の手は私の頬を滑り、だんだん下へ降りていく。
言葉通り、動作1つ1つが優しかった。
もちろん、表情も見つめる瞳も。
ゆっくり服を脱がす動作が、もどかしくも感じる。
早く次へという気持ちもあれば、これ以上深追いするのは危険だという気持ちもある。
だけど結局は、彼の全てに溺れていくんだ。
逆らえず、あがらえず、彼にされるがまま。