運命‐サダメ‐
『そう思ったんだけど、刑事さんがどうしてもって言うのよ。
それに、千夏ちゃんのことを聞きたいみたいで』
「お姉ちゃんの?」
私は、首を傾げた。
それはそれで、おかしい気がする。
だって、お姉ちゃんのことなんて殺された時に散々話したはずだ。
それを、今になってまた聞きたいとは、どういう意味だろうか。
『私も聞かれたけど、一緒にいた訳じゃないから分からないのよ。
じゃあご家族にって言うけど、千紗ちゃんしかいないし。
警察の方も、そこは分かっていると思うけど』