運命‐サダメ‐
「うん、分かった。
今日中に叔母さんとこ行くね。
それで明日にでも、刑事さんと話すよ」
そう言って、電話を切った。
平常心を保っていたつもりだけど、手は震えていた。
今更、お姉ちゃんの何が知りたいのだろうか。
話していないことは、ない。
私が知っていることは、当時全て話した。
じゃあ、やっぱり今回の事件の手がかりを探しているんだろうか。
私は、1人で悶々と考え込んでいた。
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