運命‐サダメ‐



家に行くのは、それ以来のことだ。


それはもう、3年も前のこと。


おばさんの家は、居心地が良かった。


だけど、自由がなかったんだ。



彼には“警察に解放された”と言ったけど、実際は違う。


解放なんてされていない。


勝手に逃げたんだ。



私が狙われていたとは言え、四六時中警察に監視された。


どこに行くのにも、ついてきた。



そんな中に、自由なんてある訳がない。


だから、逃げた。




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