あなたの手と薔薇の香りに癒されて
プライベートサロン
彼は巷で有名なカリスマ美容師
「相変わらず艶のあるいい髪だね」

「ありがとう、あなたのおかげよ」

週末の彼のプライベートサロン
「おいで、今日一日の疲れをとってあげるよ」

彼にすすめられるままチェアに掛ける

そっとシャワーの蛇口をひねる音
温かな湯気とともに彼の官能的なムスクが香り立つ

私の髪をブラシで丁寧に梳く彼
優しくマッサージする感触に身をまかせ眼を閉じる

ぬるめのお湯が優しく髪を濡らしていく

彼の細くて長い男には惜しい美しい指が
私の背中まで伸びる髪を撫でるように梳いていく

シャンプーを手に取り柔らかく泡立てる
薔薇の高貴で艶やかな甘い香りが部屋中に広がる

たっぷりとした泡が髪をつつみ
彼の長い指と掌で円を描く様に馴染ませていく
くすぐったい様なしびれる様な甘美な感覚


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