あなたの手と薔薇の香りに癒されて
彼に導かれるままバスタブに浸かり
彼の胸に私の背をあずけ脚をのばす

後ろから彼の指が私の胸を包む
外側から円を描くように頂へと進み摘まみあげる

何度も繰り返されるうちに私の意識は朦朧となり
先ほどの疑問などどうでもよくなっていた

後ろから私の首筋に彼の吐息がかかり
まるで蜘蛛の糸のように絡みつき
心を麻痺させ身体の自由を奪う

やがて彼の長い指がおへそを撫でさらにその先へと進む

脚を開かされお湯とは違うぬめりをおびたところに
彼の華奢でいて力強い指が遠慮なく割り入る
下腹部が痺れを覚え身体全体がふるえる

アップにしていた髪はいつのまにかほどけ
ギリシャ神話のメドゥーサの如く
お湯の中を自由に泳ぎまわっている


…そのさきは彼のなすまま奴隷のように身をまかせていた…


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