社長と刺激的な生活
要を仕事に送り出し、私もカフェへと急いだ。
今日は9月20日。
月末が一条グループの決算という事もあり、
ここ毎日、事務業務が慌ただしい。
カフェの事務所で出納帳と睨めっこをしていると、
―――――コンコンッ。
「はい」
「失礼します。オーナー、小包です」
フロアスタッフの木村さんが小さな小箱を手にして…。
「ありがとう。誰から?」
「差出人は……田中様となってます」
「?……田中?」
田中って………誰だろう?
知り合いに田中だなんて人いない。
要や一条家の知り合いかしら?
とりあえず、開封せずに持ち帰る事にした。
「オーナー、開けないんですか?」
「ん?……えぇ、主人に聞いてからにするわ」
「そうですか……って、そんな事より、今…店内にすっごい超美形のお客様がいるんですよ!!」
「超美形?」
「はいっ!!」