社長と刺激的な生活


彼は読みかけの雑誌を閉じて、


「あなたと少し話がしたいな?」


「はい?」


彼は爽やかな笑顔で頬杖をついて見上げている。


コレって…ナンパ!?あの2人の感は当たったの?


私は苦笑しながら…


「ご冗談がお上手ですね?」


「冗談じゃないんだけど…」


「ハハハッ……」


“冗談じゃない”と言われても、苦笑いしか出来ない。


彼が少し目を見開いて…


「ん?」


首を傾げて再度訊いてくる。


お客様であっても“ナンパ”はお断り。


私は人妻でこの店のオーナー。


私はやんわり丁重にお断りした。


すると―――――、


「フフッ……分かった」


“分かった”と言った彼……納得したのよね??


けれど、鼻で笑ったのは……何だったのかしら?


他の用件は無いとの事なので、事務所へ戻る事にした。





< 116 / 294 >

この作品をシェア

pagetop