社長と刺激的な生活
彼は読みかけの雑誌を閉じて、
「あなたと少し話がしたいな?」
「はい?」
彼は爽やかな笑顔で頬杖をついて見上げている。
コレって…ナンパ!?あの2人の感は当たったの?
私は苦笑しながら…
「ご冗談がお上手ですね?」
「冗談じゃないんだけど…」
「ハハハッ……」
“冗談じゃない”と言われても、苦笑いしか出来ない。
彼が少し目を見開いて…
「ん?」
首を傾げて再度訊いてくる。
お客様であっても“ナンパ”はお断り。
私は人妻でこの店のオーナー。
私はやんわり丁重にお断りした。
すると―――――、
「フフッ……分かった」
“分かった”と言った彼……納得したのよね??
けれど、鼻で笑ったのは……何だったのかしら?
他の用件は無いとの事なので、事務所へ戻る事にした。