社長と刺激的な生活
資料のあまりの多さに目が点になっていると、
「要君……既にかなり深刻な状況だ」
「………」
「先日、和成から相談され私の方で内密に調べさせて貰ったが…」
深刻な状況ってどういう事だ!?
修矢が“気を付けろ”と言ってた事が、
まさか……こんなにもすぐに………。
「小父さん……」
和成の父親は顔を歪め、軽く頷いた。
クソッ!!………何でこうなるんだ。
やっぱり金か!?それとも権力か?
何にしたってヤバい状況に変わりは無い。
「……で、自分は何を?」
俺は腹を決めて対策を考えねば…。
「ん~…。先日、和成から預かったこの写真の件だが、小倉商事は半ば騙されたような形で倒産に追い込まれている」
「………」
「それもかなり強引な手を使って」
「それでは、しっかり手を打てば何とかなりますか?」
俺は食い入るような眼つきで……。