社長と刺激的な生活
オシャレなカフェでレモン水をお出しする店もあるが、
私のお店はオリジナルで柚子水にしている。
サッパリとした口当たりがOLやサラリーマンに人気。
常連客と化しつつある美男子のお客様が
「カプチーノを…」
「畏まりました。少々お待ち下さい」
私はお辞儀をして、テーブルを後にした。
カウンター内の丸山さん(バリスタ)にカプチーノを頼んで、
洗い終わっているカップを拭いていると…
「オーナー、今日も来ましたねぇ~」
木村さんが嬉しそうに話し掛けて来た。
「そうね、最近良く見るわね」
「きっと、オーナー目あてですよ?」
「そんな事ないから。ほら、私はちゃんと指輪をしてるし」
「そんなの関係ないですよ~。好きになるのに理由はないもの」
……まぁ、そうなのかもしれないけど。
まさか……ね?
そんな事は無いと思うし…。
「オーナー、お願いします」
「あっ、はい。有難う…」