社長と刺激的な生活
お客様からって……何で?私に?
「これ……誰から?」
木村さんの手から紙を受取り訊ねると
「え?あっ、これですか?ウフフッ…あの美男子さんからですよ?」
「えっ……」
私は彼女の言葉で一瞬にして凍りついた。
「何て書いてあるんですか?」
彼女は興味津々といった感じで覗き込んで来る。
“あの美男子”って……刺客が私に!?
一体、何が書かれているのだろう。
「これ、何て言って渡されたの?」
「えっ?あっ……えーっと、“急ぎだからすぐ渡して来て”って」
急ぎ!?……んっ!?
今のこのタイミングで?
「ほら、オーナー。早く開けてみて下さいよ~」
木村さんは何故、これを私に見せたがってるの?
そりゃあ、彼女のお気に入りのお客様だし
書かれている内容が気になるのかもしれないけど…。
でも、今すぐ見なくちゃいけない道理はない。
木村さんは“早く~”と急かすけど…。