社長と刺激的な生活


翌朝の朝食後、


「杏花」


「ん?」


「今日、一緒に病院へ行こう」


「へ?」


「な?頼むから一緒に行ってくれ」


俺は杏花の手を握りしめ頼み込む。


「だ、大丈夫だって。もう、何とも無いし…」


「ウソつけ!!食事も真面に取れず、吐気も治まってないのにか?」


「そ、そんなことないって…」


「それに、頭痛もするんだろ?」


「え?……これはただの片頭痛よ」


「まだ言うか…1度診て貰おう?」


「だ…大丈夫だから……ね?」


「杏花……」


「本当に……私なら大丈夫!!それに、今日は大事な打ち合わせが入ってるの」


俺は黙って杏花を見つめると、


「要は心配性なんだから…」


優しく微笑みながら口づけをされた。


滅多にしない杏花からのキス。


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