社長と刺激的な生活


「ほら、仕事に行く時間よ?ね?ほら…急いで」


杏花に言い含められ、ジャケットを着せらせる。


仕方ない……今日のところは様子を見るか。


「とりあえず、頼みます」


そう、村岡に告げて会社へ向かった。




「おはようございます」


「沢田」


「はい」


「頼みがあるんだが…」


「はい、何でしょう?」


「実は……―――……」


俺はここ数日の出来事を詳しく話した。


「では……」


「まだ分からない。頑なに拒む理由も…」


「………」


「それで、杏花に密かな護衛をつけてくれないか?」


「と、申しますと?」


「店のスタッフは俺の目が届く奴らだが、行き帰りと出先が心配だ」


「そういう事でしたら、早急に手配致します」


「頼む」


俺は杏花の体調を心配して護衛をつける事に。


万が一、妊娠してるとして…


敵に気付かせない為にも。


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