社長と刺激的な生活


事務所に入ったはいいが、


放心状態でどうしていいのか分からない。


そんな俺を気にしながらも


沢田は部屋中を隈なく探す。


すると―――――、


「社長!!」


「ッ?!な、何だ?何かあったのか?」


「盗聴器の発見器のようです」


「はっ?!」


沢田が指差す先には1台の機械が備えてあった。


「これがあるという事は、盗聴されている事に気付いていたという事か?」


「………だと思います」


「ッ!!」


何なんだ?!!


杏花……お前は一体、俺に何を隠して。


何故、盗聴されてるのを知ってて


俺には何も言わないんだ?


「社長。恐らく、この部屋だけでなく、ご自宅も疑うべきかと…」


「いや、でもあそこは…」


< 187 / 294 >

この作品をシェア

pagetop