社長と刺激的な生活
事務所に入ったはいいが、
放心状態でどうしていいのか分からない。
そんな俺を気にしながらも
沢田は部屋中を隈なく探す。
すると―――――、
「社長!!」
「ッ?!な、何だ?何かあったのか?」
「盗聴器の発見器のようです」
「はっ?!」
沢田が指差す先には1台の機械が備えてあった。
「これがあるという事は、盗聴されている事に気付いていたという事か?」
「………だと思います」
「ッ!!」
何なんだ?!!
杏花……お前は一体、俺に何を隠して。
何故、盗聴されてるのを知ってて
俺には何も言わないんだ?
「社長。恐らく、この部屋だけでなく、ご自宅も疑うべきかと…」
「いや、でもあそこは…」