社長と刺激的な生活
俺は表紙を捲った。
中は何の変哲もないごく普通の出納帳。
カフェの入出金の様子が事細かく記されていた。
10数ページ程捲った所で、
「んッ?!……ッん!!?」
沢田が何やら出納帳に顔を近づけた。
それはまるで犬が匂いを嗅ぐように。
「どうかしたか?」
「社長!!コレですよ!!手がかりは…」
「ん?どういう事だ?」
「社長も嗅いでみて下さい」
俺は沢田が言うように顔を近づけ
彼と同じように匂いを嗅ぐと。
!!!!!?????
「んッ?!!」
「お分かりになられましたか?」
「あぁ……レモンの香りがする」
「はいッ!!」
「……だから、何だと言うんだ?」
俺は興奮気味の沢田を見た。
すると―――――、