社長と刺激的な生活
そんな事、分かったものじゃない。
口では何とでも言える。
「今すぐ、その機械の電源切って!!」
「う~ん、どうしようかなぁ」
「電源落とさないと取引しないわよ?!」
「えっ?取引する気になったの?」
「……とりあえず、話を聞くわ」
「フフッ……ありがとう杏花さん」
そう笑顔で答えた彼は、
手下と思われる男に電源を落とすように指示をした。
「1日に何度かチェックさせて貰うわ」
「フッ……好きにするといい」
……そうよ!!
今だけ落としても意味が無い。
出来るだけ要に迷惑を掛けないようにしないと。
電源が落ちた事を確認して
隣りの部屋に彼と移動した。
ベッドに腰掛け、深呼吸。
「私に望む『取引』って何かしら?」
「……俺の望みはただ1つ!!」
彼の真剣な眼差しに、思わずゴクリと唾を飲み込む。