社長と刺激的な生活


そんな事、分かったものじゃない。


口では何とでも言える。


「今すぐ、その機械の電源切って!!」


「う~ん、どうしようかなぁ」


「電源落とさないと取引しないわよ?!」


「えっ?取引する気になったの?」


「……とりあえず、話を聞くわ」


「フフッ……ありがとう杏花さん」


そう笑顔で答えた彼は、


手下と思われる男に電源を落とすように指示をした。


「1日に何度かチェックさせて貰うわ」


「フッ……好きにするといい」


……そうよ!!


今だけ落としても意味が無い。


出来るだけ要に迷惑を掛けないようにしないと。


電源が落ちた事を確認して


隣りの部屋に彼と移動した。


ベッドに腰掛け、深呼吸。


「私に望む『取引』って何かしら?」


「……俺の望みはただ1つ!!」


彼の真剣な眼差しに、思わずゴクリと唾を飲み込む。


< 202 / 294 >

この作品をシェア

pagetop