社長と刺激的な生活


「私と要が離婚すれば、あなたには有利に働く事があるって事よね?」


「う~ん、俺としては離婚自体はどうでもいい。けど、俺が遣りたい事をするにはどうしても離婚して貰わないとダメなんだ」


「どうして?」


「離婚させる事が交換条件になってる」


「………」


「悪いね。ホントはこんな事したくないんだけど…」


彼はそれだけ告げると部屋を後にした。


静まり返る部屋に私と1枚の紙が。





その夜、私は一晩中考えた。


彼自身は、私にも要にも…


勿論、一条の地位や名誉や財産も


多分、何も必要じゃない。


彼の背後にいる人が、


私達の事を望んでないだけ。


彼はきっと……、


その人との交換条件を


呑まざるを得なかっただけ。


………そういう事よね?


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