社長と刺激的な生活
駐車場に黒塗りの車が1台入って来た。
そして―――――。
長身の美男子と数日ぶりに見た杏花が
その車から降りて、こちらへと歩いて来る。
―――――――そうなのだ。
昨夜、俺はアイツへ連絡を取り
『離婚』に応じる代わりに、
『最後に杏花に会わせてくれ』
と、交換条件を出した。
待ち合わせ場所を決める際に、
俺もアイツも自分に有利な場所をと考えて。
俺の提案でこの修矢の店にして貰った。
平日のランチ時は、当然他の客も居る。
その中で下手な真似は出来ない。
アイツにとっても修矢の店なら
安心出来るだろうと俺は思った。
そして……。
「失礼します。お連れ様が「久しぶりだな」