社長と刺激的な生活
去り際に軽く唇を奪われた。
……ん?少し甘い。お砂糖?
フフッ…味見をしてたのね?
階段を上がって行く彼の姿を眺め
自然と笑みが零れていた。
目の前には私の大好きなものばかり。
昨日はあれから結局、何も食べずに寝てしまった。
ここの所、ぐっすり寝れる事も無くて
要の腕に安心した私は
翌日の朝まで目を覚まさなかったらしい。
寝室からロングカーディガンを持って来た要。
私はそれを羽織って…
「ねぇ、これ…全部要が?」
「ん…まぁ。味見はしたけどちょっと不安。何せ奥様はプロですから」
「プロだなんて…。私はシェフじゃないわよ?」
「同じようなもんだろ」
「違うと思うけど…」
要は温かいスープを目の前に置いて、
「さあ、召し上がれ?!」
両手を広げて優しく微笑んだ。